【香料業界とコロナ影響】外出自粛でアロマキャンドルが売れる。香水は販売減。

 コロナ禍が香料(フレグランス)ビジネスに与えた影響とアフターコロナの見通しについて、株式会社高砂香料が資料を公表していたので紹介。


以下、各事業分野ごとの2020年3月期(コロナ前後)を100%とした時の売り上げ増加幅と今後の予想

出典:高砂香料

  • エアケア分野:アロマキャンドル、加熱式芳香器など
  • パーソナルウォッシュ分野:ボディシャンプー、ハンドソープなど
  • ファブリックケア分野:柔軟剤、衣料用洗剤など
  • ファインフレグランス分野:香水、フレグランス
2021年3月期、コロナ禍で最も売り上げを伸ばしたのは「エアケア」事業。外出自粛で家の中にいる時間が長くなり、室内空間を豊かにするアロマキャンドル・加熱式アロマの需要が高くなったとのこと。(癒し・リラクゼーション効果によるストレス解消ニーズもあった)
また衛生意識(抗ウイルス・除菌)の高まりでハンドソープや洗濯洗剤も良く売れた。
一方、外出自粛の影響を受けたのは香水などのファインフレグランス事業。外に出る機会が減りお洒落に関連するフレグランスは販売を減少させた。

今後の見通し


コロナが落ち着き、人が外出するようになれば香水・フレグランス分野も徐々に回復する見通しとのこと。