自転車屋経営(開業)のビジネスモデル参考(売上・利益・仕入れ・原価)

 「自転車屋は儲かるのか?」サイクルショップの1店舗あたりの売り上げ、利益率、仕入れ、原価などビジネスモデルを「サイクルベースあさひ(株式会社あさひ)」の決算書から分析してみました。

業績(自転車販売業)

まずはサイクルベースあさひの2022年2月期(2021年2月~2022年2月)の業績。486店舗合計の結果です。

  • 売上高:713億9800万円
  • 売上総利益(-売上原価):352億3500万円
  • 営業利益:52億2100万円
  • 店舗数:486店舗

仕入れと販売

自転車等の仕入れた金額と実際に販売した実績は以下の通り。

仕入れ

  • 自転車:320億6100万円
  • 自転車パーツ、アクセサリー:51億9000万円
  • その他:6億5200万円

販売

  • 自転車:515億4700万円
  • 自転車パーツ、アクセサリー:120億9900万円
  • ロイヤリティ収入:1億5500万円
  • その他:75億9600万円

1店舗あたりだと

上記に経営成績(486店舗)を1店舗あたりで単純に割ってみます。

1店舗あたりの売上&利益

  • 売上高:約1億4690万円
  • 売上総利益(-売上原価):約7250万円
  • 営業利益:約1074万円

1店舗あたりの仕入れ

  • 自転車:約6597万円
  • 自転車パーツ、アクセサリー:約1068万円
  • その他:約134万円

1店舗あたりの販売実績

  • 自転車:約1億606万円
  • 自転車パーツ、アクセサリー:約2490万円
  • ロイヤリティ収入:約32万円
  • その他:約1563万円
486店舗には大規模店、小規模店、郊外店、人気繁盛店など店舗により違いがありますが平均化すると以上のような数字になりました。

1店舗あたり1年間で1億5000万円ほど売り上げがあり、仕入れ原価を引いた粗利益は約7250万円。そこからさらに人件費、販売管理費など引いた利益が1074万円です。