少子高齢化で日本のアニメは海外で稼ぐ時代に。東映の海外売上高比率。

 東映アニメーションの決算資料で日本国内および海外の売上高割合が公表されていました。

「日本と外国」アニメ産業はどちらに勢いがあるのか過去の推移をグラフ化してみました。

日本の売上

  • 2018年3月期:264億9300万円
  • 2019年3月期:297億5600万円
  • 2020年3月期:276億3000万円
  • 2021年3月期:212億5400万円
  • 2022年3月期:214億2600万円

海外の売上

  • 2018年3月期:196億8700万円
  • 2019年3月期:261億2100万円
  • 2020年3月期:273億5900万円
  • 2021年3月期:304億2200万円
  • 2022年3月期:356億7400万円
日本のアニメ売り上げ(青グラフ)は年々下落する傾向。少子高齢化の影響かマーケット縮小しているのがわかります。一方、海外売り上げ(赤グラフ)は絶好調。ビジネスを拡大させています。

日本と海外の売上高比率%

続いて東映アニメーションの日本と海外のアニメ売上高割合です。

  • 2018年3月期:国内シェア58% vs 海外シェア42%
  • 2019年3月期:国内シェア54% vs 海外シェア46%
  • 2020年3月期:国内シェア51% vs 海外シェア49%
  • 2021年3月期:国内シェア42% vs 海外シェア58%
  • 2022年3月期:国内シェア38% vs 海外シェア62%
2017年~2019年頃までは日本国内事業の方が売り上げ比率高かったものの、2019年~2020年頃にほぼ均衡(50%対50%)となり、2020年~2022年では完全に逆転していました。
直近だと日本38%、海外62%…日本のアニメ売り上げが4割弱と衰退、海外売り上げが6割を占めるまでに成長。
日本は少子高齢化&人口減少の国、海外事業に活路を見出すしかないのでしょう。おそらくこの流れは今後も続くのだろうと予想。