自動車教習所経営の将来は厳しいと思う。車離れ、少子高齢化、人口減少、自動運転。

 「自動車教習所の経営(ビジネス)は儲かるのか。」で現状黒字を維持していたものの、将来的に自動車教習所の経営環境は厳しく、おそらく存続すら危ういのではと思われます。

その主な理由は5点。

1車離れ

若者の車離れ。ニュースで話題になった「20年間で10代~20代の運転免許保有者数650万人も減少」の通り、若者が自動車に興味がなくなっている件。
「インターネット(スマートフォン)の普及」「高い維持管理費用」「免許取得費用が高額」など様々な要因が考えられます

2少子高齢化

2つ目が少子高齢化。自動車を運転する現役世代が減り、免許を返納する高齢者が増えるという理由。

3人口減少

3つ目が日本人の減少。毎年80万人以上~自然減となる日本。人口減少により免許取得者も当然減る。

4都市部に人口集中

そして少子高齢化&人口減少というダブルの社会環境の変化から、今後、都市部に人口が移動するものと考えられます。
  • 地方のインフラが維持できず、コンパクトシティ化が進む。
  • 若者が田舎から都会へ移住する
  • (病院や買い物が)便利な都市部へ高齢者も移住する
で、買い物が便利で交通インフラが整った都市部では「車を保有するメリット」があまりありません。自転車、電車、バスでどこでも行けるし、駐車場代も高い。

5自動運転

最後に止めを刺すのが自動運転の普及。EVと自動運転社会の到来は時間の問題で、中国はもう自動運転タクシーがスタートしています。

十数年後の世界は免許証すら存在せず、
「昔の平成の人(令和初期の人)はガソリン燃料の自動車を自分で運転してたんだよ!」
的な平成レトロとして語り継がれているのだろうなと想像できます。