【トランクルーム需要予想】稼働率(利用率)の推移を分析

国内でトランクルーム利用者は増えているのか減っているのか、最近の需要動向を調べてみました。

参考にしたのはエリアリンク株式会社が展開するトランクルームブランド「ハローストレージ」の利用状況。この稼働率(空室率)の推移からトランクルームの今後(将来性)を予想してみます。

トランクルーム合計稼働率

まずエリアリンクが新規にオープンしたトランクルームと既存トランクルームを合計した稼働率です。

  • 2018/6:75.80%
  • 2018/12:75.56%
  • 2019/6:75.04%
  • 2019/12:76.84%
  • 2020/6:78.08%
  • 2020/1:80.66%
  • 2021/6:83.39%
  • 2021/12:85.86%
  • 2022/6:87.56%
  • 2022/12:89.36%
2018年6月期の75%台から直近2022年12月期には89.36%と9割近くが埋っていました。

トランクルーム既存稼働率

続いて既存(開設後2年以上)トランクルームの利用状況は以下の通り。
  • 2018/6:83.24%
  • 2018/12:84.46%
  • 2019/6:81.10%
  • 2019/12:82.40%
  • 2020/6:80.68%
  • 2020/1:82.17%
  • 2021/6:84.03%
  • 2021/12:86.72%
  • 2022/6:88.46%
  • 2022/12:90.73%

  • 2018年6月期83%台から2022年12月期には90.73%台まで上昇。
    新規オープンしてから2年以上経過したトランクルームの稼働率は80%後半~90%台を維持していました。

    引越しなど一時的な荷物置き場(短期契約)ではなく、継続的に保管するスペースとしての利用者(長期契約)が増えているのではないかと予想。

    トランクルーム新規稼働率

  • 2018/6:43.57%
  • 2018/12:48.20%
  • 2019/6:39.14%
  • 2019/12:50.73%
  • 2020/6:51.26%
  • 2020/1:65.10%
  • 2021/6:64.78%
  • 2021/12:67.54%
  • 2022/6:56.58%
  • 2022/12:60.81%

  • 新しくオープン(開設から2年以内)した新規トランクルームの利用率です。
    2018年~2020年前半までは40%~50%程度の契約率でした。2020年後半~2022年にかけて50%後半~60%台と利用者が増加傾向となっているのがわかります。

    新型コロナウイルスの影響でニーズ増加

    新規&既存の稼働率変化を見ると新型コロナ(2020年頃~)の発生を切っ掛けに需要が増えていました。
    • 自宅の整理で出た荷物(利用頻度の低い)の保管場所
    • 企業が事務所整理&縮小で出た備品の保管場所
    あたりが理由と考えられます。