【投資・経営分析】トランクルームの今後&将来性を予想
トランクルームへの投資やビジネスに未来はあるのか。
新型コロナの影響で利用者が増えている状況「【トランクルーム需要】稼働率(利用率)の推移を分析」から、今後のトランクルームのニーズ、将来性を考えてみました。
利用者のニーズ
まずはトランクルーム利用者はどのような用途で借りているのかを分析。
- 引越しの一時的な荷物置き場
- 家の建て替え、リフォームの一時的な荷物置き場
- 自宅不用品、季節用品の置き場(書籍・洋服・家具・家電・子供の玩具など)
- 趣味・コレクションの物置き(アウトドア用品、絵画、楽器など)
- 車用品、バイク置き場
- 自営業者など仕事道具の置き場
- オフィス備品の一時的な荷物置き場
「一時的に荷物を置く場所」、「継続的に荷物を保管しておく場所」の2パターンが想定できます。
需要増加要因
続いて今後、トランクルーム需要が増していくであろう環境の変化がこちら。
・実家の相続(空き家解体)
高齢化社会による実家の相続(解体)が発生、大量の荷物の保管スペースが必要となる。
・都市&駅近に人口集中
利便性の高い都市部の駅近コンパクトマンションに住む傾向が強まる。部屋が狭いため荷物を預けるスペース需要が出る可能性。
・テレワーク化&移住
テレワーク化の進行、移住の活発化によって引越し時の荷物を預ける需要が増える可能性。
需要減少要因
逆に将来トランクルーム需要が減少するであろう厳しい環境の変化がこちら。
・人口減少と核家族化(単身化)&高齢化
核家族化と高齢化の進行により荷物を保管するニーズが減る。
単身世帯&高齢者ほど大型家具や家電は必要なく、またレジャー用品など物を買わない(持たなくなる)傾向が強まるはず。
・シェアリングエコノミー(サブスク)
若年層(Z世代)を中心に「もの」を所有するから、必要な時だけ「もの」を借りる意識が生まれている。シェア&サブスクで物を持たない世代が増えるほど、トランクルームビジネスは厳しい環境となるでしょう。
・デジタル化、IT化
最後にデジタル化、IT化の進行。
社会全体でデジタル化が進むほど物がなくなり、パソコン(タブレット)&スマホですべて完結します。
例えば「本・CD・DVD・カメラ・時計・TV・音響&映像機器・紙の書類・本棚(家具)」はデジタル社会により消えつつあります。